2011年10月24日月曜日

マンガ家、竹内未来の場合

「月刊プリンセス」や「プリンセスGOLD」などで活躍されているマンガ家の竹内未来さんが、MyStatsを愛用して下さっていると伺い、インタビューさせて頂きました!


「女王様の犬」と言えば、特に女性の方であれば、ご存知の方も多いのではないかと思います。

竹内さんの自己管理のお話、是非ご参考にして下さい!

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1.「自己管理」を意識し始めたのは、いつ頃で、きっかけは何ですか?

マンガ家になって以来ずっとです。でもここ4~5年、更に意識するようになりました。

フリーの仕事をしているので、どこまでも自分に甘くできてしまうんです。一日寝ていようと思えば寝ていられますし(笑)だから、この仕事をはじめた時からずっと、自己管理ができたらいいなと思っていました。

ただ20代の頃は体力があったので、自己管理ができていなくても何とかなっていたんですよね。〆切前の1週間、1日2時間睡眠で仕事をしたりとか。いざとなったら睡眠を削ればいいやと思っていました。でも最近は、さすがにあまり無理はできなくなってきて、ちゃんと自己管理して能率をあげなきゃなという思いが強くなりました。


2.1日に何回くらい「記録」をしますか?

2、3回です。
主に寝る前に、「今日のまとめ」として記録しています。あとは、気がついた時に時々。

3日くらい記録を忘れてしまうこともありますし、〆切間際には1週間記録しない時もあります。そんな時は、思い出せる分は後から記録しますが、思い出せない分は特に気にせず、「もういいか」と考えてそのままにしておきます。


3.1日に何回くらい「分析」の画面を見ますか?

1週間に1、2回です。
主に見ている分析画面は週俯瞰で、あまり頻繁に見る必要はないと思っています。

ちなみに、確認しているのは色の様子です。色彩心理を意識して、集中して仕事している時間は興奮色の赤、自由時間はリラックスの青系、サボっている時間はグレイにしているんですが、普段はいろんな色があるのに、〆切前は真っ赤じゃないか!みたいな(笑)

あと週俯瞰の画面は色が綺麗なので、見るだけで楽しいなとも思います。

円グラフは、睡眠時間を記録するようになって以来、何だか見ても意味がないように思えてしまって、あまり使っていません。

それから日別アクティビティも使っていますが、折れ線グラフを見ることもあまりありません。

全体的に、グラフを見て分析するというよりも、その日の終わりに記録をしながら都度1日の反省をしているという感じです。


4.時間アクティビティと日別アクティビティそれぞれのアクティビティセットを、差し支えない範囲で教えて下さい。

時間アクティビティでは、24時間記録しています。

最初は睡眠時間は記録していなかったのですが、途中から記録するようになりました。「何もやっていない時間」と睡眠時間を区別しようと思って。

竹内未来さんの時間アクティビティセット(全て)
・事務仕事
・仕事集中
・仕事・打合せ・作画
・ぼんやり仕事
・仕事以外の読書・NET
・サボり
・FREE・OFF
・習い事・メンテナンス
・家庭事情・家事
・移動
・睡眠
「仕事集中」は真っ赤で、「ぼんやり仕事」はピンクにしています。そして、「サボり」はグレイ!

取材や営業といった仕事もあるんですが、そういうのは「打合せ」として記録します。ただ取材は、仕事なのか遊びなのかどっちかな?という時もありますね。ディズニーランドに行った時とか(笑)


日別アクティビティは、主に「やったか、やらないか」をチェックするために使っています。

竹内未来さんの日別アクティビティセット(全て)
・運動(分)
・瞑想・深呼吸(分)
・ノルマ達成率(%)
・デッサン・絵練習(分)
「ノルマ達成率」は、その日、気持ちの上で「これだけやるぞ!」と思ったものに対する達成率です。対象は「何ページ描くぞ!」とか、絵の練習とか、家事とか色々で、自分的な満足度というか、自分に対する納得度のようなものですね。大体10%単位で大まかに決めていますが、たまに「今日は53%!」みたいな日もあります。


5.MyStatsを利用する上で、工夫していることを教えて下さい。

たまに「実績」ではなくて、「予定」を入力していることかな?

何日か前に、まだ過ごしていない日の予定表として使い、上書きするときに1日の反省をするという使い方です。

予定を入れるのは平均すると3日に1回、数時間分くらいですが、必要な時はかなりキッチリ入れるし、そうでないときは全然入れていないので、ばらばらですね。

スケジュール帳は別で使っているんですが、1ヶ月単位のざっくりとしたものなので、細かな部分はMyStatsに入れるようにしています。MyStatsに記録すると、何となく、「ただのスケジュール」ではなく「時間管理!」という意識になりますね。

あとは、色の使い方を工夫しているのと、あえて途中から睡眠を記録するようになったことだと思います。


6.あなたが自己管理の参考にした人物や本などがあれば教えて下さい。

特にありません。

茂木健一郎さんの本は何冊か読みました。「自己管理」というよりは、脳みその中身を効率的に使えたらいいなと思って。あと、深層心理の本も読みました。「サボってしまう人は、なぜサボってしまうのか?」みたいな。

でも、新しい発見があったというよりは、今までやっていたことが確認できた、というような感じでした。


7.現在のあなたの、自己管理に関する課題は何ですか?

「しっかりすること」だと思います(笑)

先程もお話したように、さぼろうと思えばどこまでもさぼれてしまうんですよね。
もちろんそのツケは、〆切間際や、作品のクオリティに返ってきてしまうのですが(笑)

会社勤めをされている方々と違って毎日決まった時間に出勤するわけではないし、アシスタントさんが入っている時はともかく、ひとりで作業している時は誰かに見られているということもない。

だから、自分に厳しくしないと「しっかり」になれないんですが、これがとても難しくて、ずっと変わらない課題です。


8.自己管理によって叶えようとしている、現在のあなたの夢・目標はなんですか?

「もっと多くの作品を手掛けること」です。

30歳を超えた頃、「生涯にどれだけ描けるか?」と思い始めました。今は1年に単行本2冊くらいのペースで描かせて頂けているのですが、あと何年描けるのか、描けたとするとあと何作・・・?ということをぼんやり計算するようになったんです。

もっと描きたい。もっと思っていること、感じていることを表現したい!
それからもちろん、もっと売れたい(笑)などと思ったら、ペースを上げるしかないわけです。

そして、「残っている時間をどう有効に使うか」と思うようになり、集中して仕事をする時間をもっと捻出したい、集中度合い・凝縮度合いを高めたい、もっと効率を上げたい、と考えるようになりました。


9.自己管理によってあなたがすでに叶えた夢・目標はありますか?あれば、教えて下さい。

まだ叶えられた夢や目標はありません。ただ前よりも、切り替えが早くなったことは成果だと思います。

以前は、「今日はサボっちゃった」、「今日はがんばった」など、自己評価の単位が1日単位だったんですが、自己管理を心掛けるようになってからは、単位が少し小さくなりました。これによって切り替えが早くできるようになったと思います。「午前中はサボっちゃったけど午後はがんばろう!」という感じですね。

結果として、1日の中や1週間の中でやれていることは確実に増えてきていると思います。


10.これから自己管理に取り組もうとしている人に一言メッセージをお願いします。

「物理的な問題に偏らないで」ということでしょうか。

「何時間かかった」、「何分短くできた」って、「物理的な問題」だと思うんです。それに対して「うまく行った」、「どうも調子が悪い」って、精神的な問題ですよね。

自己管理って、こういう物理的な問題と精神的な問題を行き来することによって実現されるものだと思うんです。

「やりたくないことをやらなきゃ!」よりも、楽しくやる方法を探した方が能率が上がりますよね。時間だけ増やしても能率が上がらなければ、結局自己管理ができていないということになってしまうと思います。

私にも、「楽しかったかどうかを置き去りにして、ダメダメになってしまった」という経験があります。

物理的な問題と精神的な問題のバランスを意識すると、きっとうまく行くのではないかと思います。


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如何でしたか?

個人的には、「生涯にどれだけ描けるか?」という問いにドキリとしました。

全ての人、全ての物事に対して、必要な問いかけなのではないかと思います。

作品について伺うと、「3年くらい経つと、他人の作品になる」とのこと。今描いているもの、1年位前に書いたものなどは、恥ずかしくて読めないのだそうです。でも3年くらい経つと、自分で読んで感動してしまうこともあるとか。

そんな竹内未来さんのお名前、「みっく」と読むのは本名とのことですが、実はご自身も19歳になるまで「みく」が本名で「みっく」はあだ名だと思っていたとのこと。ある日お母さんに、「なに言っているの、あなたの本名はみっくよ。ミックジャガーのみっく」と言われて大変驚いたというお話には、私も本当に驚きました(笑)

最新作の「HONEY×BULLET」の第2巻は、なんと12月16日発売予定!「自己管理の達人」のアップルストア銀座店でのイベントの日です。

竹内作品をまだ読んだことのない方、男性でももちろんとても楽しく読むことができますので、是非読んでみて頂ければと思います。(僕も、「女王様の犬」で感動しました^^)

竹内さん、インタビューのご協力、本当にありがとうございました!!



竹内未来プロフィール

愛知県名古屋市出身。

小学館・角川書店・秋田書店の少女誌を中心に執筆。

代表作「女王様の犬」「縛り屋小町」

ずいぶんとアレなタイトルですが、いたって全年齢向けです(笑)
現在、秋田書店プリンセスGOLD誌にて「HONEY×BULLET」連載中。

HONEY×BULLET(1巻)
※Amazon社のページ





ちなみにこれは、当日その場で描いて頂いた色紙です。
「どうしても「MyStatsさんへ」と書いて欲しい!」とお願いしました^^

真っ白な色紙に見る見るうちに女の子が浮かび上がってくる様子は、まるで魔法のよう。
「プロってすごいな!」と、改めて感じ入りました。



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2011年10月15日土曜日

「kB」という単位表記

新機能、「CSVデータメール送信」はもうお試し頂いたでしょうか?この機能は「基本設定&ツール」のメニューにあります。そしてこの機能を使ってCSVデータを作成しようとすると、下記のようなメッセージが表示されます。


設計時、私はこのメッセージの文案を見て「kB」という単位表記に違和感を感じました。何となく、「KB」か「kb」であるべきなんじゃないかな?と思ったのです。そこで、この文案を書いた担当者に聞いてみました。すると、「SI単位系にのっとっているのでこれで正しいはず」との回答。

エスアイタンイケイ?

SI単位系とは、Systeme International d'unites(英語ではInternational System of Units)のことで、正式には「国際単位系」というそうです。そしてこれは、「世界で最も普遍的な単位系」であるとのこと。

SI単位系によれば、1,000を表すのは「k」で、「K」はケルビンを指す。そして同様に「b」はビットで「B」はバイト。だから、「キロバイト」の正確な表記は「kB」となる、ということでした。

なるほど~

でも質問を受けて不安になったのか、彼からは、「一般に皆さんが違和感を感じるようなら、「KB」に変更しましょうか?」との相談が続きました。しかし決定はもちろん、「kB」です^^

何しろこの「こだわり」がいいじゃないですか!

こういう事は、些細な事と思われるかもしれませんが、私は重要な事だと思いますし、個人的には誇りにすら思います。きっと、こうした強い「こだわり」こそがアプリの品質をぐっと高めていくものだと信じているからです。

ちなみにこの担当者、実はこの春入社したばかりの新人です。新卒なのですが、すでに経験豊富な技術者のように活躍しています。頼もしい限りです。そしてこんな技術者達と一緒に仕事ができる自分は、とても幸せだなぁと思うのでした。

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WIKIPEDIA: 国際単位系


2011年10月1日土曜日

自己管理術コンテスト、「自己管理の達人」

※この記事は、海外向けに英語で書かれたものの日本語訳です。


現在日本では、「自己管理の達人」という自己管理術コンテストを開催しています。

このコンテストでは、参加者は、MyStatsを使ってどのような自己管理を行っているかを申請します。そして、審査員が4人の「自己管理の達人」を選出します。選ばれた達人たちは、12月にアップル ストア 銀座店に集まり、トークイベントに参加します。このイベントで、達人たちはそれぞれの自己管理術を披露します。そしてこの4人の中から、「自己管理名人」が1名、選出されます。

自己管理名人に提供される賞品はMacBook Airです。そして名人には、新聞や雑誌、各種のWebサイト等で紹介される機会を得ることができます。

コンテストの参加資格は非常に限られたものです。参加資格には、国籍や性別、年齢、職業などによる制限はありません。MyStatsを利用してうまく自己管理ができさえすれば、達人に選ばれる可能性があります。

しかし、達人に選ばれた場合には、自費で東京まで来る必要があります。そのため、日本国外に住んでいる人は、このコンテストに参加することは難しいと思われます。

将来、いつのことになるかは分かりませんが、こうしたコンテストを、ある国の中だけではなく、世界で開催することができたらなと思います。この時には、旅費も提供し、達人の皆さんを世界のどこかに招待できといいですね。サンフランシスコか、ロンドンか、ケルン、北京、ムンバイ、ケープタウン、あるいはケイマンアイランドか。。。
ある日、とても一生懸命頑張っている、そして素晴らしい自己管理を行っている人のところにチケットが届く。この人は、裕福な人でも、有名な人でもない。しかし、このチケットが何かの扉を開き、その扉をくぐり抜けることによって、チャンスを掴み、そして何か大きなことを成し遂げる。
これが、私の夢です。

もし東京に来ることができるのであれば、是非今回のコンテストにエントリーして下さい!
もし東京に来ることができなくて、でもこのコンテストに関心があるなら、あなたがどこに住んでいるか、教えて下さい!あなたのいる場所でどうやったらこうしたコンテストを開催することができるか、一緒に考えましょう。

そしていつか、皆さんと一緒に、自己管理術の世界大会を開催することができたらなと思います。

株式会社ネオレックス
取締役 副社長
駒井研司




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